もさぷい

ゲーム、3D関連技術ついて

「3D Game Kit」のAndroidビルド

前回の記事でキャラクターの差し替えを行った「3D Game Kit」ですが、「Android端末で動かせるのかな?」と思い、試しにチュートリアルで作成したシーンをビルドして検証しました。

 

検証端末:

Xperia Z4(Snapdragon 810)

結果

ビルドができて、実機で動作しました。見た目も良いです。(以下は実機画像)

しかし、気になる点もありました。スマホ向けに使う場合、改善と工夫が必要です。1から作るよりはましですが、改善と工夫は大変そうです…

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 気になった点

1)SwitchPlatformでPC→Androidに変更するのに40分ぐらいかかった

→「3D Game Kit」のサイズが大きいため

2)OpenGLES3、Android4.3以上が必要

→PlayerSettings>OtherSettings>Rendering>ColorSpaceの元設定がLinearになっているため

3)AndroidビルドでBuildSystemをGradleでビルドを実施したら「Java heap space See the Console for details.」というダイアログが表示されエラーとなった

→BuildSystemをInternalに変更したら正常にビルドできた。はっきりとしたエラー原因は不明。ビルド対象である「3D Game Kit」のサイズが大きすぎることが原因かもしれない。以下フォーラムのスレも関連があるかもしれない。

https://forum.unity.com/threads/unity-2017-3-fails-gradle-build-due-to-java-heap-memory.514916/

4)APKのサイズが約600Mになった

チュートリアルの1シーンでこんな大きなサイズになってしまったので、使用リソースの見直しが必要

5)実機端末で動作が重い

→モデル、テクスチャ、シェーダー、他設定…をスマホ向けに見直す必要有

6)エディタ時と実機で表示が違う部分がある(実機では影が出ていない)

→設定の見直しが必要